発達障害児の子育て、悩みと喜びの日々

知的障害と向き合う、私たちの歩み

1歳を過ぎてもまだ歩けなかった我が子。2人目の育児で、成長は早いものだと思っていたので、正直戸惑いました。3歳半健診で、個別相談を勧められ、専門病院を受診。そこでの医師の言葉は、私にとって大きな衝撃でした。

「知的障害の傾向があります。」

医師からは、次女の発達レベルや、今後の見通しについて、具体的な説明がありました。正直、受け入れるのに時間がかかりました。でも、医師の言葉の一つひとつが、今の私を支えています。

「なんでできないの?」ではなく「今はこうなんだね」

この言葉が、私の考え方を大きく変えました。以前は、次女が何かできないと、「なんでできないの?」とつい叱ってしまいがちでした。1歳ならこのくらい、2歳ならこのくらいできて当たり前、という固定観念が私の中にはありました。でも、今は「今はまだこれが難しいんだね」と、次女の成長段階に合わせて接するように心がけています。

癇癪を起こしたときの対応

彼女は、私がトイレに行く時、「すぐに戻ってくるからね」と伝えても、私が戻ってくるという予測ができず、泣いてわめいて癇癪を起します。自分の要求が満たされないとき、癇癪が起きると、30分以上泣き続けることもあります。癇癪を起こしたときは、以前はあやして落ち着かせようとしていました。しかし、医師からは、次女の気持ちを受け止めることが大切だと教わりました。今は、彼女が落ち着くまで見守るようにしています。最初は辛かったですが、この対応をするようになってから、彼女の様子に変化が見られるようになりました。

つま先歩きと自閉症

次女はこの頃、つま先歩きをよくしていました。先生に相談したところ、つま先歩きをするからといって、必ずしも自閉症とは限らないとのこと。次女は、指差しをして、周りの人に注目してほしいという気持ち、また、親に甘えたいという気持ちが強い子です。医師は、次女の様々な行動を観察し、総合的に判断した上で、自閉症傾向は無く、知的障害の傾向があると診断しました。

次女の成長

次女は、ゆっくりながらも確実に成長しています。例えば、2歳で一人で歩くことができるようになりました。その日は突然きたのです。次女は歩けたことがとてもうれしい様子で、部屋の中を何度も行き来していました。その時の嬉しそうな表情は忘れられません。次女自身が、一番歩きたかったんだと感じて、涙が止まりませんでした。以前はできなかった積み木も、今では自分で積み上げることができるようになりました。小さな成長を積み重ねながら、次女は自分のペースで前に進んでいます。

私たち家族のこれから

知的障害という事実を受け入れることは、簡単ではありません。でも、次女のことをもっと知り、理解することで、私たち家族は少しずつ変わっていくことができると思っています。これからも、次女の成長をサポートしながら、笑顔あふれる毎日を送っていきたいです。

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